経時的画像解析とコンピュータ支援検出(CAD)を応用した
加齢および成人病に関する疫学的研究

概要

正常の加齢変化を示す検診受診者および検診の過程で成人病(代謝性疾患、動脈硬化性疾患、悪性腫瘍など)が発見された受診者について、複数の検査機器で各臓器の画像所見を追跡し、長期的な変化を明らかにする。あわせて、膨大な画像データから有益な情報を抽出するための大量画像データ処理方法を開発する。正常の加齢変化や、代謝性疾患や悪性腫瘍などの病理的変化と正常との乖離を可及的に定量的に記述することで、現在提唱されている疾患の診断基準の妥当性を検証し、より定量的な診断方法やリスク評価の提言を目指す。

検診受診者の血液や尿の検体で様々なマーカーを測定し、それらの臨床的有用性を評価する。

特記すべき検体測定の研究の説明

1)ジアセチルスペルミン

尿中ジアセチルスペルミンは様々な癌患者で高値となることが報告されています。しかし正常人のジアセチルスペルミンの値のデータは不十分であり、検査試薬としてはまだ確立していない。当検診で収集した尿中ジアセチルスペルミンのデータを、検査試薬の薬事申請のための基礎データとしてアルフレッサファーマ株式会社リサーチアッセイラボに非連結匿名化して提供する。提供するデータ項目は以下の通りである。

副研究課題について

本研究では以下の副研究課題を実施しています。