放射線診療における診療録等のデータベースを利用した後ろ向き研究(包括申請)

放射線診療は放射線診断、核医学、放射線治療に分けられ、臨床においてそれぞれが果たす役割は極めて大きくなっています。放射線診療の各分野の進歩はめざましく、多く情報を患者から得られる一方で、検査法や解析法の高度化や情報過多によって修練期間の延長や膨大な処理能力の必要性といった課題があります。このような課題に対して、過去に収集された情報を用いて現状の評価および改善を包括的に行うことが期待されています。

本研究では放射線診療について現状の評価および発展のために、診療録等のデータベースを利用した後ろ向き研究を実施することです。本研究の実施によって、現状より効率的で有用な放射線診療を実現し社会に貢献すると考えられます。

研究課題

放射線診療における診療録等のデータベースを利用した後ろ向き研究(包括申請)

審査番号 11605

研究機関名及び本学の研究責任者氏名

この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。

研究機関
東京大学医学部附属病院・放射線部
研究責任者
岩永秀幸(放射線部・診療放射線技師長)
担当業務
データ収集・匿名化・データ解析

共同研究機関

なし

研究期間

承認後 ~ 2026年03月31日まで

対象となる方

1998年04月01日~2021年01月31日の間に当院放射線部で放射線診療を受けた方。

研究の意義

過去に収集された情報を用いて現状の評価および改善を包括的に行うことは、現状より効率的で有用な放射線診療を実現し社会に貢献すると考えられます。

研究の目的

本研究では放射線診療について現状の評価および発展のために、診療録等のデータベースを利用した後ろ向き研究を実施することです。

研究の方法

この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。これまでの診療でカルテに記録されている血液検査や尿検査結果、画像検査、病理検査などのデータを収集して行う後ろ向き研究です。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。

個人情報の保護

この研究に関わって収集される試料や情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。

あなたのカルテ記載内容、投与薬剤、最終受診日、転帰、手術記録、麻酔記録、血液検査、尿・便検査、生理学検査、画像検査、内視鏡検査、病理組織検査、病理学的検査、免疫組織検査、細菌学的検査、他科での診察情報、他科での手術情報等は、解析する前に氏名・住所・生年月日等の個人情報を削り、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、当部において矢野敬一が、個人情報管理区域内のコンピューターで管理し、パスワードは設定して厳重に保管します。ただし、必要な場合には、当研究室においてこの符号を元の氏名等に戻す操作を行い、結果をあなたにお知らせすることもできます。

この研究のためにご自分またはご家族のデータを使用してほしくない場合は主治医にお伝えいただくか、下記の研究事務局まで2018年6月30日までにご連絡ください。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせて頂きます。研究結果は、個人が特定出来ない形式に処理して学会等で発表されます。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。なお研究データを統計データとしてまとめたものについてはお問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。ご不明な点がありましたら主治医または研究事務局へお尋ねください。

この研究に関する費用は、東京大学医学部附属病院・放射線部の運営費から支出されています。

本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

尚、あなたへの謝金はございません。

問い合わせ先

東京大学医学部附属病院放射線部 診療放射線技師 今江禄一

住所:東京都文京区本郷7-3-1

電話:03-3815-5411 (内線 34022) FAX:03-5800- 9261

Eメールでのお問い合わせ:imaet-rad@h.u- tokyo.ac.jp