当院で画像検査を受けた方々へ
医用画像の診断におけるテクスチャ解析および深層学習に関する包括的研究 

審査番号:11755

研究目的と方法

各種画像検査が診療に役立つことについて多くの情報が得られてきていますが、今でも偶然に発見される疾患や異常所見は少なくありません。現時点では、有用かどうかがわからない所見が発見されることもあります。また画像検査の機械や解析方法は進歩が続いており、病気の診断や広がりにおいて、これまで以上の診断情報が得られることもあります。そこで本研究では、画像検査の結果をテクスチャ解析及び深層学習という方法を使って解析し、画像診断に有用な知見を得たいと考えています。

東京大学医学部附属病院では診療上の必要性から各種画像検査が施行された場合、画像検査データを記録・保存しています。本研究ではこの画像検査データ及び関連する診療情報を使わせていただきます。

特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。なお、研究は個人のプライバシーを侵害しないよう個人情報を厳重に保護しますのでご安心ください。

※①院内の画像読影専用端末上で行うか、もしくは②院外での解析に用いる場合は画像ファイル内の個人情報をすべて消去して厳格な匿名化を行うかいずれかの方法で行います。

対象となる方

当院にて、2000年4月より2022年3月31日までの間に、下記の画像検査を受けた方(検査の結果、疾患を有していないと判断された患者さんも含みます)および当院の人間ドックで画像検査を受けた方です。具体的に研究対象となる疾患は研究ごとに別途掲示いたします。

※単純X線写真、造影検査、X線コンピュータ断層撮、磁気共鳴画像、ポジトロン断層撮影、シンチグラフィー、単一光子放射断層撮影、超音波検査等。

研究期間

2018年1月18日~2022年3月31日

個人情報の保護

患者さんの情報・データ等は、解析する前に氏名・住所・生年月日等の個人情報を削り、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、当研究室において五ノ井渉が鍵のかかる部屋に置かれた放射線科のみ使用できパソコンにパスワードをかけた状態で厳重に保管します。必要な場合には、当研究室においてこの符号を元の氏名等に戻す操作を行います。

個人情報を削った画像検査データはWeb経由で国際医療福祉大学または株式会社情報医療でも解析を行いますが、解析終了後のデータは当研究室のみで保管します。

研究参加の辞退について

画像検査データ及び関連する診療情報が本研究に用いられることについて患者様もしくはその代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としません。ご了承いただけない場合は、2022年3月31日までに下記の住所に郵便またはEメールでご連絡ください。その場合でも患者様に不利益が生じることはありません。

利益相反

本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

連絡先

住所
〒113-8655 東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学医学部附属病院 放射線科医局
医用画像の診断におけるテクスチャ解析および深層学習に関する包括的研究
企画担当 五ノ井渉 宛
E-mail
watapi-tky@umin.net