神経放射線ワークショップ受賞報告

投稿者: 前田恵理子 / 投稿日: 2020年09月01日
2020年8月29日-30日に、第40回神経放射線ワークショップはオンラインで開催されました。名物の画像診断クイズにて、上位10名の入賞者11名のうち5名を東大放射線科の医局員が占めるという快挙がありました。
2020年8月末に行われた神経放射線ワークショップの様子です
2020年神経放射線ワークショップのトップテンです。

5位:黒川遼先生(東大放射線科特任助教)

5位:神谷昂平先生(東邦大学大森病院放射線科講師)

7位:萩原彰文先生(米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校放射線科留学中)

10位:仲谷元先生(東大放射線科専攻研修医)

10位:増本智彦先生(筑波大学放射線科准教授)

このうち、黒川遼先生(放射線科7年目)、萩原彰文先生(放射線科9年目)と仲谷元先生(放射線科2年目!!)の3名は、キャリア10年以内での受賞です。とても素晴らしいことです。

神経放射線ワークショップとは? By 黒川遼先生

Neuroradiology Workshop (NRWS)は、代表幹事の青木茂樹先生のお言葉をお借りしますと、「日常から離れた環境において、その道のエキスパートが一同に会し、教科書では得られないNeuroradiologyの知識と経験を披露し合い、伝授する会」です。毎年各施設における、神経放射線医学的に最も教訓的な症例の1症例を持ち寄り、事前に診断を知らされていない状況で、参加者が自由に考え、Discussionを行います。放射線科に入局して間もない先生から世界をリードするベテランの先生方まで、「画像の前では皆平等」の精神で、1症例を深く深く真剣に議論・検討していきます。今回はCOVID-19パンデミックの影響で現地開催はかないませんでしたが、Zoomを活用した初のonline開催として、全37症例の症例検討と9つの教育講演を2日間にわたり朝から夕方まで行いました。教科書にまだ載っていない最先端の知識や、上級者の読影技術をリアルタイムで浴びることのできる、大変教育的で得難い機会です。

今年のNRWSでは全37症例の病歴とCT・MRIなどの画像を開催2日前から公開し、各症例の診断名をクイズ形式で事前に応募する、ということが行われました。

入賞者の先生方より一言

黒川先生

COVID-19パンデミックの中、工夫を凝らしてweb開催を実現していただいた、青木茂樹先生、大場洋先生、原田太以佑先生を始めとする諸先生方に心より感謝申し上げます。今年もまさに血肉となるような非常に濃いNRWSを過ごせました。さらなる上達を目指し、日々精進したいと思います。

2020神経放射線ワークショップ5位 黒川先生

神谷先生

今年も難しかったです。

萩原先生

現在UCLAに研究留学中の萩原彰文と申します。今回のNRWSはweb開催として頂いたため、参加することができました。現在月一web開催となっているNR懇話会も含め、画像診断の勉強をする機会を下さった青木先生、大場先生、寺田先生、原田先生をはじめとして会をオーガナイズして下さった方々、症例提示をして下さった先生方、discussionに参加して下さった先生方に感謝申し上げます。

2020神経放射線ワークショップ7位 萩原瀬根志

仲谷先生

難しい問題ばかりでしたが受賞は大変嬉しく思います。勉強会等も含めて、日頃からお世話になっている先生方にはこの場を借りて心から御礼申し上げます。より一層の研鑽を積む所存ですので、引き続き変わらぬご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

2020神経放射線ワークショップ10位 仲谷先生

増本先生

半年ほど茨城を出ていませんので、生きていることをたまにはアピールしようと思い、クイズに投票しました。

最近の東大の若手は勉強熱心ですね。昔のNRWSは当日いきなり当てられたので緊張しました。確か修善寺で開催された時、私も含め東大の参加者が惨憺たる結果で、後で前原先生に睨まれた(ような気がした)のもいい思い出です。

縁あって10月より東京の方で働きますので、よろしくお願いいたします。

2020年神経放射線ワークショップ10位 増本先生

受賞された5名の先生方、おめでとうございます!!

また長丁場の神経放射線ワークショップに参加されたすべての先生方、お疲れさまでした。