黒川遼先生が留学されます

投稿者: 前田恵理子 / 投稿日: 2021年03月08日
このブログでも毎月のように大活躍してくださった、特任助教の黒川遼先生が、2021年3月下旬から、アメリカのミシガン大学に留学されます。黒川先生の輝かしい歩み、若くして優れた研究を量産できた秘訣、留学先の探し方と今後の抱負など、貴重なお話を伺いました。
2021年3月にミシガン大学に留学される、特任助教の黒川遼先生です

先生のご略歴をお願いいたします。

大学院入学、専門医取得、初めて研究に携わってからの業績を、時期や時系列を合わせて教えてください。

大学院と専門医

研究業績(1st authorのもの)

2018年

2019年

2020年

2021年

若くしてこれだけ質の高い業績を量産できるコツは何ですか?そのために指導医ができることは何でしょうか?

2020年度は諸先輩方や友人達のおかげで良いペースで論文を執筆することができました。本当にありがとうございました。

自分自身良かったと思う取り組み方としては「与えられたテーマに感謝し、全力で取り組む」「常に何らかの研究に取り組んでいる状態にする」「日常臨床から新しい発見ができるように、読影力を鍛える・勉強する」といったことです。

指導医に期待される役割は、テーマを与えること、さらに考え方を教えてあげることです。逆に指導される側には、テーマをもらうことや論文指導をしてもらうことがいかに貴重な状況であるかをよく考え、感謝する心を持つことが本当に大切だと思います。

留学先について、どうやって見つけたかをあわせて教えてください

北米放射線学会(RSNA2019)の会期中に、初期研修先が一緒だった縁で仲の良かった太田義明先生(京都府立医科大学卒、現ミシガン大学放射線科)にお誘いいただきました。

黒川遼先生が留学されるミシガン大学医学部の全景です
ミシガン大学地図

RSNAの間に出会った多くの留学組の先生方がみんな楽しそうでキラキラしていたこともあり、ミシガン大学放射線科教授の森谷聡男先生、Ashok Srinivasan先生らと面談していただき決定しました。ミシガン大学はMichigan州Ann Arborにあり、アメリカの中でも非常に寒いエリアに位置しており、氷点下20度になることもしばしばあるそうです。

留学先で専門にしようと思っている分野、なぜその分野を選んだかと、留学先での抱負を教えてください。

中枢神経領域について、拡散MRIやPerfusion MRIなどMRIを中心に勉強したいと考えています。中枢神経領域は読影も研究もハードルが高いイメージを持っていましたが、だからこそやり甲斐があるし、分かるようになりたいと考えました。留学先での抱負:中枢神経領域のエキスパートとなるべく、2年間で20本以上の論文執筆、5本以上の海外学会での発表を目標にがんばりたいと思います。