CAD Challenge 2015 ソフトウェア開発仕様
UTH CAD Challenge 2015では、以下の2種類のソフトウェアを使用します。
- 学習用ソフトウェア:学習用症例群を用いて機械学習を行い、その結果を出力
- 検出用ソフトウェア:学習結果を用いたCADソフトウェア

学習用ソフトウェア
1)実行時のコマンド
(学習用ソフトウェア名).exe [設定ファイル名(絶対パス)] [使用可能コア数※1]
※1 学習環境で使用可能なコア数を指定します(8コア使用可能)
※2 ソフトウェア実行に必要なファイル(DLLなど)があれば実行ファイルと同じディテクトリに配置します。学習実行時にcdコマンドで実行ファイルのあるディレクトリに移動するため、これらのファイルへはパスなしでアクセス可能です。
2)設定ファイルのフォーマット
1行目 中間ファイル出力ディレクトリ 2行目 結果ファイル出力ディレクトリ 3行目以降 入力症例ディレクトリ(症例数分、1行/症例)
各フォルダは絶対パスで記述します。
例)
D:\tempFolder 中間ファイル出力ディレクトリ D:\outFolder 結果ファイル出力ディレクトリ D:\inFolder\case1 入力症例1のディレクトリ D:\inFolder\case2 入力症例2のディレクトリ:
3)入力症例ディレクトリ内のファイルについて
入力症例ディレクトリには以下のファイルを配置(0.raw、0.mhd、0.txtはCIRCUS CSプラグインが使用する入力ファイルと同形式)
- 0.raw
- 元画像ボリュームデータ(short型のRAWデータ、Z=0から順にデータを格納)
- 0.mhd
- 0.rawのITKメタヘッダファイル
- 0.txt
- DICOMダンプデータ(中間形式、テキスト形式のINIファイル)
※ 以下の4ファイルは有病症例のみ配置
- 0_ans.raw
- 病変形状データ(unsigned char型、病変毎に1~255の値でラベリング)
- 0_ans.mhd
- 0_ans.rawのITKメタヘッダファイル
- 0_lesion_info.txt
- 病変情報(カンマ区切りテキスト形式)
- 0_ans_gravity.txt
- 病変の重心座標を記載(0_ans.rawより算出、カンマ区切りテキスト形式)
0_lesion_info.txt のフォーマット例(肺結節の場合)
1,5,GGO 2,10,solid
- 1列目
- ラベル(0_ans.rawのラベルに対応)
- 2列目
- 読影医が計測した長径 [mm](目安です。肺結節検出では検出判定に使用します。)
- 3列目
- 病変の種類
- 脳動脈瘤:saccular(嚢状)、fusiform(紡錘状)、other(その他)
- 肺結節:solid、mixed、GGO
0_ans_gravity.txt のフォーマット例
1,273.3,239.0,62.0 2,290.7,244.1,111.2
- 1列目
- ラベル(0_ans.rawのラベルに対応)
- 2~4列目
- 病変形状の重心座標(x,y,z、rawデータの座標は0開始です)
4)中間ファイルならびに結果出力について
- 必要に応じて、中間ファイルを出力可能(最大1Tバイト、実行終了時に消去)
- 最終結果(学習結果)は結果ファイル出力フォルダに出力
※画像の全体/部分を再現できるようなデータの流出を防ぐため、東大病院側でデータ内容を確認の上、参加者へ提供しないことがあります(評価には使用します)。
5)注意事項
コマンド実行開始から一定期間(学習症例数×15分)経過しても終了しない場合は、学習が完了しなかったものとし、評価にはその時点で出力されたファイルを使用します(出力がない場合は評価を行いません)。
検出用ソフトウェア
1) 実行時のコマンド
(検出用ソフトウェア名).exe [入力ディレクトリ※1] [出力ディレクトリ※1] [使用可能コア数] ([オプション※2])
※1 各ディレクトリは絶対パスで記述します。
※2 学習用ソフトウェアの出力ファイルを指定する場合は「オプション」で指定します(ファイル名を直接指定 or 設定ファイル使用 のいずれか)
※3 ソフトウェア実行に必要なファイル(DLL、学習結果など)は評価ソフトウェアと同じディテクトリに配置します。実行時にcdコマンドで実行ファイルのあるディレクトリに移動するため、これらのファイルへはパスなしでアクセス可能です。
2)入力症例ディレクトリ内のファイルについて
学習用ソフトウェアの場合と同様です(処理には0.raw、0.mhd、0.txtを、検出判定には0_ans.raw , 0_ans.mhd, 0_ans_gravity.txtを使用します)。
3)結果出力について
以下の形式の検出結果ファイルを作成します(カンマ区切りテキスト形式)。
[ID], [病変候補のX座標], [病変候補のY座標], [病変候補のZ座標], [病変候補の体積], [確信度(尤度)]
※1 IDは病変候補毎に1から割り当てます(病変候補は確信度(尤度)の降順に出力します)。
※2 病変候補の位置はオリジナルのボリュームデータの位置を出力(0開始、途中でサイズ変更やクロッピングを行う場合は注意してください)。
※3 体積はmm3単位です(参考データのため、0としても構いません)。
※4 確信度(尤度)は[0.0, 1.0]の範囲になるよう、正規化を行ってください。
4)注意事項
コマンド実行開始から10分経過しても終了しない場合は、強制終了します(未検出として評価します)。